以前は自動車部品工場や自動車塗装工場に勤務していましたが、転職を考えていたところ、みまつ食品で働いていた同級生に紹介していただきました。面接時、工場がとてもきれいで、面接官の応対が丁寧な印象。内定をいただき、すぐに入社を決めました。
入社当初は成形工程で機械オペレーターを4年、その後、皮工程に移り、途中でリーダーになり、そこで認められて係長となって5年目で課長になりました。成形工程を管轄する課長として、スタッフのシフト管理や効率的な生産ラインの段取り・調整がメインの仕事です。成形工程には正社員、パート・アルバイト合わせて約80人のスタッフがいます。80人のうち多くは、自分より年上である50代、60代のパートさんです。
成形工程では具と皮を専用機械に投入して商品の形にしていきます。出社すると、ラインごとの当日の予定表を打ち出して、1日の流れの詳細をリーダーと打ち合わせをします。生産が始まると巡回しながら機械や進行状況のチェック。決められた生産予定に加え、急ぎの注文などへの調整を図っていくことも重要な仕事の一つです。機械の不具合も簡単なものは自分たちでメンテナンスすることもあります。
発注内容によってラインの組み方はさまざま。非常に手間のかかるラインもあり、朝の時点でどのくらいの作業量なのか分かります。いかに効率性を追求して業務を早く終わらせることができるか考えるのが重要です。実際に早めに終了できる時は、計画がうまくいった証。定時より早くに予定していた生産が終わった時は、翌日の準備や清掃を行うほか、他の忙しいラインへのサポート、急ぎで突発的に発生する商品製造にも対応します。
自分が想像していた管理者像というのは「話しかけづらい」「怖い」というイメージ。壁を作らず何かあれば気軽に相談してもらえるよう、日頃から積極的に部下たちとコミュニケーションをとることを心がけています。
役職のある仕事は初経験。みまつ食品の工場は1週間毎日稼働しますので、シフト組みは決して容易ではありません。スタッフの性格や事情を考慮しながらシフトを考えていきます。管理職となったばかりの頃は、なかなかうまくいきませんでした。それまでの習慣で、みんな好きなように休日を決めていたのです。そのため人手不足のラインが発生してしまうこともありました。そこで、全体の必要人数を割り出して、その人数は最低確保できるようシフトを組む仕組みに変えました。その趣旨を丁寧にみんなに説明しました。休日の希望も必ずしも添える場合ばかりではなく、休日を移動してもらうこともある。最初は反発もありましたが、粘り強く説明して理解してもらい、1年がかりで仕組みを変えました。
明るく働きやすい雰囲気ですが、魅力はそこにとどまりません。私は中途で入社し、管理職になれるとは想像もしませんでした。けれど、働きを認めてもらえると、中途であろうと新卒であろうと、キャリアアップできる。仕事次第で評価されるチャンスのある風土が魅力です。私自身、係長を3〜4年経験するうちに自分に自信も生まれました。また、部下も育ってきましたから、「ここでは終われない」という思いがあります。もっともっと上を目指して頑張っていきたい。
どうすればより働きやすい職場環境にできるかということを日々考えながら、業務に向き合っています。シフトのことなどすべての希望を聞き入れることは不可能ですが、なるべくみんなの希望に応え、生き生きと働けるよう努力していきたいです。
実は入社当時はあまり欲はなかったんです。ある出来事をきっかけに「自分ももっとできるのでは」と考えるようになりました。私よりも社歴の長い年下の同僚が年に1回の方針発表会で改善活動について発表したのです。当時、私がかなうような方ではありませんでしたが、「あいつができるなら俺もやってやろう。負けていられない。」という気持ちが生まれました。良い意味で刺激を受け、上昇志向が芽生えました。「何か実績をつくって絶対に上に行くぞ!」という気持ちで日々の作業に取り掛かるようになったのです。翌年、実際に私も発表の場に立つことができました。それから間もなく係長に抜擢されました。
みまつ食品では、自分の頑張り一つで管理職にもなれる可能性があり、頑張れば頑張っただけの評価を得られます。「中途だから」とマイナス思考になる必要はありません。失敗しても次のステージもあります。いくらでもキャリアアップのチャンスがあるので、思い切ってチャンレンジしてください。