栄養士の専門学校に進学し、食に携わる仕事に就きたいと思い、また、地元群馬での就職が前提でした。スーパーでの買い物で、みまつ食品の餃子は以前から知っていて、よく食べていました。「餃子好き」と履歴書にも書くくらい餃子フリークです。就職活動中に、そんなみまつ食品の募集を見つけ、ぜひとも商品開発の仕事に携わりたいと思い志望しました。開発部を持つ食品会社は県内では数が限られていると思います。
私の担当は主にお客さまのプライベートブランドの開発です。開発する商品は、餃子に限らず、焼売、春巻など全分野にわたります。商品化されたもの、提案までのものも含め、商品開発は年間に100件近く。営業担当者を通してお客様から商品開発の依頼が来ると、プライベートブランドの場合、依頼の時点でコンセプトは固まっていることが多いので、コンセプトに合わせた試作品をつくり、まずは担当営業に試食してもらう。そこでOKが出たら、お客さまのところに営業が提案。得意先のもとでも試食し、改良点などが指示されます。そうしたら、こちらで再び試作品づくり。
こうしたやり取りを何度か繰り返して期待に添えるよう具材を配合し、商品化に結びつけるのです。なかなかOKが出ずに悪戦苦闘することもありますよ。試作品の開発に当たっては、自分も試食を繰り返し、微調整を重ねていきます。
しそ風味の餃子。味は試作品開発の段階でOKがでたのですが、商品化のための工場生産の調整段階で、うまく機械で成形できません。出鼻をくじかれた思いでした。最終的には先輩方のアドバイスもあり微妙な水分調整を行うことでクリア。生産工程のことまで考え商品開発を行うことを学びました。商品開発において工場との協力は必要不可欠であることを学びました。
試作品にお客さまからOKが出て、工場で生産が始まりパッケージングされた商品を見ることが、やりがいです。私が開発する商品は、スーパー等に流通するものではなく宅配商品や学校給食、飲食店などがメインなので、商品のパッケージを見て達成感を感じるわけです。
開発部8人のスタッフ中、上司以外の7人は全員女性で和気あいあいとした職場。試作開発では、周りの同僚に意見を求めたり、試食をし合ったり、といった和やかな雰囲気です。
商品の提案スピードを心がけていますね。いくら美味しい商品が試作できたとしてもタイミングを逸したら、仕事として成立しません。依頼があってから最初に得意先へ提案できるまで1週間がメドですね。
いろいろやってみることが大切だと思っているので、自分の興味のあることには、即行動を心掛けています。まずはチャレンジです。
野菜の食感が際立つあっさりした餃子や地元の食材を用いた餃子を開発したいという気持ちはあります。みまつ食品といえば、長く親しまれてきた「生餃子」が有名です。そこにとどまらず、現在の開発部の世代で、みまつ食品の新たな代名詞となるような商品を世の中に送り出したいと思います。