みまつ日記
新聞に掲載されました!
2023年3月24日
こんにちは!みまつ食品です。今回は第44回食品産業優良企業表彰の農林水産省大臣官房長省を受賞したことをお知らせ致します。
全国の食品事業者から食産業に関して、食生活のニーズに対する的確な対応、地域農林水産資源の利用促進、生産性工場、食品流通の合理化、廃棄物の削減と利活用など、革新的な技術や取り組みなどで食産業全般の発展に資する事業者へ送られる食品産業優良企業等表彰において、当社が推進する「フードバンク寄贈事業」と「バイオリファイナリー技術」が評価され農林水産省大臣官房長賞を受賞する事ができました。授賞式は都内の学士会館(東京都千代田区神田錦町3-28)にて3月15日に開催され全国の食品に携わる計15の団体、企業、個人が受賞しました。
■受賞理由
①フードバンク寄贈事業
当社では「環境と経済性」を考えた取組を2つ実施しております。1つ目は、フードバンクなどへの寄贈事業です。当社では製品の製造時に受注した数量より少しだけ多く製造を行っております。どうしてもお客様からの注文どおりの数量をピッタリ製造出来ないためです。業界の構造上欠品は出来ない為、欠品防止の観点からも受注数量より少しだけ多く製造を行っております。この少しだけ多く出来てしまった商品を当社では余剰品と呼んでおります。この余剰品は当社従業員向けに社内販売を実施しておりましたが、ここ数年受注数量が増加した事により余剰品の数量も増加しました。以前は社内販売で対応できていた余剰品ですが徐々に処理できなくなってしまい廃棄になってしまう事が出てきました。せっかく製造してくれた当社従業員や、仕入先の原料メーカー様に申し訳ない思いを感じておりました。この余剰品に対していい方法はないかと模索していた所、群馬県社会福祉協議会がフードバンクや子ども食堂を紹介して頂きました。フードバンクや子ども食堂に対して、まだ食べられるが処分されてしまう余剰品の寄贈がスタートしました。現在では専属の配送員を社内で設け、自社の余剰品のみならず、当社の協力メーカーや、地域の食品企業、地域の住民の皆様から、まだ食べられるが捨ててしまう商品を受付、当社がハブとなり群馬県内のフードバンク、子ども食堂などの福祉施設に対して寄贈品の配送を行っております。以前は年間廃棄量推定18トン出ておりましたが、現在ではアンテナショップでの再販とフードバンク、子ども食堂などへの寄贈で廃棄量を12トン削減に成功しました。
②バイオリファイナリー技術
2つめは、キャベツのバイオリファイナリー事業です。当社は創業以来中華一筋半世紀、事業を継続してきました。その中で一番の生産品目は「餃子」です。餃子を製造する上で欠かせない原料は「キャベツ」です。当社では1日平均6トンのキャベツを使用します。そのため市場から買付はせず農家様と直接契約を結び当社専属の組合を設立して頂き納品を行って頂いております。その関係上農家様とは密にお付き合いをさせていただいております。そんなキャベツですが、食用に適さない部位があります。外葉や芯は固く餃子に入ると食感を損ねてしまう為、当社では廃棄にしておりました。廃棄の数量は1日100kg以上にも及びます。先述の農家様とのお付き合いの中で、これだけのキャベツの廃棄を出してしまっている事に対して大変申し訳無い気持ちを常に感じておりました。そこで当社ではキャベツの非可食部の有効活用を行うためのプロジェクトを立ち上げました。その名も「キャベツプロジェクト」です。このプロジェクトは社内ベンチャー制度として運用されキャベツの非可食部の有効活用を目的としておりますが、同時に若手社員の育成も目的としており、キャベツの非可食部の再利用、企画、製造、販売を一貫して行うことにより次世代の経営幹部候補の育成も担っております。現在では2種類の商品を市場に送り出しております。1つめはキャベツの芯から抽出したエキスを利用した「キャベツサイダー」と2つめはキャベツのパウダーを練り込んだ「ぐんまちゃん旅がらすキャベツ味」の2種類を販売しております。また、日本カーリット株式会社からの技術支援を受け、キャベツの芯からGABAなどの有効成分を抽出する技術を開発しました。現在は抽出したキャベツパウダーのGABAを有効活用しサプリメントやプロテインの開発を行っております。
■受賞に関しまして
当社の代表取締役である神山光永は受賞に関して、こう解説します。当社では製造ロスの削減に長年取り組んでまいりました。また、キャベツにおいても、出てしまう非可食部のロスを減量化し排出量を減らす取り組みをしてまいりました。しかし、2016年頃よりキャベツの非可食部も廃棄ありきではなく、何かに活用できないかと新たな視点での取り組みがスタートしました。そのきっかけは、農家の方々が丹精込めてつくったキャベツを余すことなく加工できないかという思いからでした。私たち食料品製造業は地球の恩恵を受けた原材料を加工することで成り立っています。食品ロスを減らすことや原材料を使い切ること、再生可能エネルギーを活用すること等の環境に配慮することは、巡り巡って私たちの本業に返ってくるものと考え、私たちにできることにこれからも取り組んでまいります。
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